ワンオフステムシャフトが出来るまで

ワンオフでシャフトを作る利点は?
☆再度ノーマルに戻したい時に簡単に戻せる。←これが一番多いです。
☆付けたい車両とベース車両のシャフトの径や長さがどうしても合わない。
☆アルミのシャフトに作り変えて軽量化したい等。

安く造っていますが現在まで何十本と製作や打ち換えをしてきましたが
今の所クレーム等は報告されていませんのでご安心を・・(^^)

それでは行ってみましょうか?

まず寸法取りから始めます。
ベース車両のシャフトの径や長さを交換する物と比較します。

注意する所は下側のベアリングの径や圧入されている所のシャフト径、トップブリッジの穴径です。
たまに下側のベアリングの径と圧入されている所の径がわずかに違う
車両もあるので新しく付ける車両のシャフトを抜いてから採寸した方が確実です。

アセチレンで軽くあぶってプレスで抜きます、ちなみにR1のアンダーです。


採寸したら図面を起こします。画像はベース車両のアンダーとシャフトの母材です。

こんな感じのラフな絵です・・・・良いんですこんなんで・・


今回はトップブリッジも製作するので圧入部分以外はベース車両と同寸です。
車両によってトップブリッジのセンターの穴径や各部の長さも変えていきます。


そんで加工に入って行きます。

ボクは上側から加工していきます(他の業者がどんな手順で加工しているのか知りません。)


段々形になってきました、一度チャッキングした製品は特別何かが無い限り外しません
一度外すとセンターが狂ってしまい再度センター出しをするのに手間が掛かります。
画像だとあっという間ですがここまでで3時間半位掛かっています。


各部の寸法もチェックして・・・おっとC面も忘れずに、ぬかりの無いように。


各部寸法通りに加工出来たらネジを切ります。
ダイスが曲がって入って行かないように後ろから押さえながら切っていきます。


ちなみにこれはM22x1.0のダイス。トップブリッジのセンターナットの所です。


タップも切り終わりセンターのドリル加工も終わって完成です。

ここまでで4時間位。後は圧入するだけです。


プレスで圧入して完成です。ステムシャフト打ち換えのついでにベアリング等も
新品にすると楽ですよ。

と、まあこんな感じで出来上がり〜です。(^^)

以上ステムシャフトが出来るまででしたm(__)m

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