このバイクはもう10年近く前にスズキに務めている知り合いからタダでもらった物です。
もらった時の状態は欠品パーツ(Fフェンダー、クラッチレバー、右のステップ、スプロケ、
サイドカバー左右等細かい部品多数)だらけでした。始めはガレージの片隅にポツンと
置かれていました。何年か冬眠させていたんですが世の中4stブームになり4年くらい前に
コツコツ復活させたバイクです。
改となっていますが詳しい事はここでは書けませんのでご想像にお任せしますが・・・
まあ、分かるでしょ?この型のDRには350のレーサーがあったのを・・・ご存知ですか?

主な改造箇所は先にも書いたとおり、エンジン!?、キャブはFCRの37(今後82mmの
ピストンで約380cc仕様にしたかった為)、ワンオフのテーパーのエキパイ、
ワンオフのチタンサイレンサー、CMPクラッチプレート、ワンオフのパイプクーラー、
スパーモトリンクでジェネレーターの容量アップ、(150WまでOKです)
後はお決まりのライトカウル、ハンドル程度です。

今では2st250トレール車と同等の加速をしますがここまでに仕上げるには結構
時間が掛かりました。始めは打倒YZ250Fだったんです・・・無謀(-_-;)

復活させようと思うも欠品パーツが多く何から手を付けて良いか迷いました。
とりあえずちゃんと走れる形にしようと、純正パーツを仕入れて一応走れる形になりました。
形にはなったもののエンジンがいまいち調子が悪くキャブを開けたところ腐ったガソリンが
タール状にこびり付いていました、結構しっかりOHし普通に走れるようにはなりました。
低速のトルクは十分で2速でもちょこっとクラッチを当てるとフロントが軽々浮いてくるほどです。
友達のCRMと加速競争をしてみたんですがじわじわと離される程度でしたのでとりあえずは
このままの状態で乗っていました。・・・・・がある日突然。

30分くらい走っていると急にフケなくなるんです、プラグ、キャブ、電気関係を調べても
悪そうな所は見当たらず15分位おくとまた調子が元に戻ります。何度もキャブをばらし
OHしても改善しません、そこで頭にきて徹底的に調べてやろうと思いバイク屋で圧縮を
測ってもらったところ基準値よりはるかに低い数値が・・・「おおっこれが原因だ、エンジンが
暖まると熱歪で圧縮漏れしてるんだ」と思いピストンを換える事に・・どうせならワイセコ頼んじゃえ
となりました。ンンッ!?待てよどうせバラすならついでに・・・とハイカムも頼んじゃいました^_^;。

早速ヘッドをバラしかけるとカムに何か付いてる!?それはオートデコンプのカムでした・・・
もう、上記の事が原因だとばっかり思いオートデコンプの存在をコロッと
忘れていました(思い込みって怖いですね・・・)。皆さんお察しの通り圧縮を測るときには
オートデコンプが利いてた訳です(爆・・・。案の定シリンダーも磨耗しておらずピストンも
まったく吹き抜けていません・・・むしろまだまだキレイです。

開きなおって作業再開です、頼んだハイカムがマニュアルデコンプ用でしたので
マニュアルデコンプも追加注文してようやく完成です。
早速試乗に・・・ん〜確かに上まで回る様になったけどトータル的にはどうかな?
再度CRMと加速競争をしてみたところついていけるんです!まったく同等に!
ピストンとハイカムのどっちが利いているのか分かりませんが?まあ両方でしょうね。
ルンルン気分で走っていた所また例の症状が・・・これを治す為にピストン等変えたのに
うれしくてすっかり忘れてました・・・(-_-;) 

結局原因が解らずとうとうバイク屋に持ってきました。
元モトクロスA級125ccチャンピオンのO関さんの所にです。
症状を説明してDRを置いてその日は帰りました。
数日後、治ったよと電話があり早速O関さんの所にDRを取りに行ってきました。
今まで僕とDRを苦しめた原因は何とただの点火コイルの故障でした・・・
だって火花もちゃんと飛んでたし・・O関さん曰くたまにこういう故障の仕方があるんだよと、
何でも冷めている時は良いけど熱くなってくると調子が悪くなる事があるらしい・・・
とても勉強になりました。その時の料金は確か4000円しなかったと思います。
バカな僕は4000円で治るのに何万円も掛けちゃいました・・・でも速くなったから良しとするか!

とナンダカンダあったDRですが今は快調に走ってくれています。
今後82mmのピストンで378cc(だったかな?)にする予定です(予定は未定です)。
その時はまた詳しく載せたいと思います。

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