ビンテージモトクロス



2005年FVOC(フジ ビンテージ オフロードクラブ)が主催する
ビンテージモトクロスに参戦する事にしました。

参戦理由は最近、近場でのエンデューロがあまり無い為、何かお手軽に参戦出来るレースはないかな〜っと。
思っていた所に丁度、バイク仲間の神馬さんがビンテージ「おまえもやろうぜ!」と声を掛けてもらったのがきっかけです。

初めは古いバイクでのレースか〜ナンカ気が乗らないな・・・とは思っていましたが・・・・

神馬さんは既に’80年位のRM125を手に入れていて2戦ほど参戦していたのでどの位のレベルかは分かっているので
話を聞く限りでは、ナカナカ楽しめそうじゃん!って思えてきている自分がいた訳です

そこで、仲間同士イコールコンディションで出よう!と言う事になり、毎度遅刻常習犯の川西さんもお仲間に・・・
バイクは神馬さんのツテで程よい程度?のXL250Sを調達してもらいました。(神馬さん、川西さんもXL250Sなのだ。)
ボクのは書類なしで3万円でしたが神馬さん、川西さんのXLは書類が有るので5〜6万円でした。

XL250Sと言うバイクは知ってはいましたが、なんせボクが小学生の頃の現役バイクですから興味と言うか
マジマジ見た事も無いし、ましてや乗った事も無いバイクです。


                 ノーマル時の写真はありません。

んで、いざご対面・・・なんだこりゃ・・・デカイフロントタイヤ、細いフォーク、あまりにもストロークの無いリア廻り・・・
まあ、本来モトクロスやレースに使うバイクじゃないんで・・・ましてや25年も前のバイクじゃ当たり前です^_^;

エンジンは今の所掛からないけど幸い25年も経っているのにサビは所々出ていますが比較的全体はキレイ??です。
これをレーサーにするのか・・・こりゃ大変かな?まあ、いいか、保安部品取っ払っちゃってタイヤ替えれば・・・っと
軽い気持ちでいました。  ん〜でも、この23インチはダメだのぉ〜、なんせタイヤの種類が無さすぎだ・・・どうしよう^_^;

とりあえず暇を見てキャブのOH、リアタイヤをモトクロスタイヤへ交換、保安部品を全て取っ払ってみた所・・・
あっ何かかっこいいかも・・・(〃▽〃)   段々いじってるウチに愛着が湧いてしまったんです!
何とかオマエをもっとレーサーにしてやるぜ!っとマシンビルダー??の血が騒ぎました・・・ホントか?

無事にエンジンも掛かり(キャブのOHに2時間位掛けました)初乗りです。
うおっすんごい低速トルクだ!! アクセルを開けずにクラッチをポン!っと放してもエンストしません・・・
その後、アクセルを開けて行きますがパワーの変動と言うかメリハリが無いというか・・・
ほとんど耕運機状態です(T_T)  あっという間に頭打ち・・・車速は全然伸びな〜い 。マイッタネこりゃ^_^;


とりあえず何とかもう少し伸びのあるエンジンに仕上げようと思います。
じっくり観察してみた所、エアークリーナーボックスが異常に小さい事が判明。
2本サスの為にマフラーが内側に凄く寄っています。それでもマフラーの方も楕円形って言うかペッちゃんこに
なっていて苦労の跡が見えます。ボックスサイズも100mmx100mmx120mm位です。

そこで、エアクリボックスの製作とキャブの交換、マフラー製作を思いつきました。
まあ、とりあえず今の現状より良くなれば・・・と、
その前にどうしようもないフロントホイール(23インチファンの方すんませんm(__)m)を交換しよう。

フロントは色々情報を集めてっと、今まで全然興味が無いバイクですから何のノウハウも無かったんです。
そこで何とか加工すればXLの後継者のXL250Rの物が使えそうだと言う事が分かり
早速オークションで購入、少加工(カラーの製作、ドラムのストッパーの加工)で取り付きました。

フ〜また一段とカッコよくなったぞ〜!←既にXLにハマッっていますね・・・
よーしこの調子でキャブとボックスだ〜!

その後ホイール交換のみで上九一色村のスタックランドで開催された年一回のビンテージMXに出てみました。
詳しくはこちら。


キャブは本当はPJかPWKを付けたかったんですが(某京都のヴァイタル・・・・・もやってますよね)
結構高額です。ましてやPJの32パイなんて滅多に出てこんし・・・
と言う事で格安などっか製のPWKもどきの31パイのキャブを新品で購入・・・
さすが!作りが荒い!!まあいいか・・・新品で9800円程だし、ジェット類もPWKの物が使えるし^_^;。

次はこのキャブに合わせてのボックス作りです。
本当はステンの0.8mmで作りたかったんですがキャブとボックスを繋ぐマニホールドもステンレスで作らなきゃ
いけなくなっちゃうんで(初めからマニホールドは溶接留めに決めていたんで)ステンのボックスはパス。

結局アルミの1.5mmで製作しまして・・・大きさも今後作るマフラーの逃げも考えつつ、なるべく大き目にと。
問題のエアークリーナーはK&Nのパワーフィルター。これもなるべく大きめの物にと。
出来上がったのが↓の物です。


                   中身はこんな感じ。                               これは既に完成、取り付け後です。

マニホールドもアルミの削り出しで作って↓↓

   右側がフィルター側で左側がキャブ側です。キャブ側にはこの後スリットを入れます。


                    中はこんな感じ


マフラーはグースを買った時に付いていたサンセイ(多分)のサイレンサーを使う事に。
中間のパイプはステンのパイプを切っては溶接、切っては溶接の繰り返し・・・ベンダーほし〜い。
んで、出来たのが↓です。

      自分で言うのもなんですが、絶妙なボックスとマフラーのクリアランス。


これで吸、排気は完成です。でも、ポテンシャルの程は・・・

と言う事でセッティングも兼ねて3台のXLで川原で競争する事に。

神馬さんのXLはサイレンサー交換、キャブがDR350の強制開閉の33パイです。

川西さんのXLは買った時から付いている一回り太い自作(多分)の
カクカクなステンのエキパイのみの改造。

んで、ボクのは上記の通りキャブ、エアクリボックス&フィルター、サイレンサーと言う改造。

さすがに2st用のキャブなんで空け始めにボコつきます。(多分空気の入りが多いです)
現地でパイロットやメイン、ニードル等イジッて多少は良くなったものの、まだツキが悪いです。
この間何回タンク、キャブを外した事か・・・(T_T)
レースになってしまえば全閉からガバ開けする事もあまり無いんで、まあヨシとします^_^;。

競争方法はストレートのみの勝負でよーいドンで300m程川原を走ります。

一本目 スタートでホイルスピンをさせ過ぎ少し出遅れたものの後半の伸びは良く
      1位の神馬さんに僅かに届かず! ビリは川西さん。

マシン性能は良いです!200m辺りからジワジワ追って行きます。
ここで、自分の方向性が合っていたと確認し結構満足(^^)。

2本目 まずまずのスタート。隣を見ると少し神馬さんがリード!
     ベストなタイミングを見計らいシフトアップ。徐々に神馬さんとの差が詰る。
     ゴール寸前に抜き、何とかトップで走りきる!   よっしゃ〜!! うれしいっす。
     神馬さんがすっげ〜悔しがってる・・・( ̄∀ ̄*)ニヒッ  またもやビリは川西さん。

3本目 2本目の教訓でもう少し2速、3速へのシフトアップを早めてみる事に。
     スタートは完璧!隣の川西さんは完璧に出遅れている。
     横の視界に神馬さんの姿はあるがフロントタイヤしか見えない!!
     パーフェクトウィンでした。神馬さんに言わせると結構差が付いていたみたいです。
     相変らず負け惜しみを言っている神馬さんを見ているとミョ〜に気分が良いです。

     なぜ、そんなに喜んでるのかって? 神馬さんは中部じゃ結構なレーサーです。
     普段はタダのスケベオヤジですが・・・^_^;
     試しに「神馬健」で検索してみて下さい。 ボクの喜んでる訳が分かるかも??
 
     ちなみに3本目、川西さんはリタイヤです。 
     なんでも僕達の飛び石がダブルで当たったそうです・・・そんなに後ろを走ってたのね・・・・

と言う事でノーマルと比べると確実に性能アップしているようです。
この調子で第4戦のFVOCのビンテージMXで良い成績を納めたいと思います。


とっここまででノーマルにチョイ毛の生えた改造のXL250Sのお話はおしまいです。

レース参戦後、ボクは新たなる決意をしました。

乞うご期待です。


                            hobbyに戻ります